【ロンドン塔】王宮・牢獄・宝物庫…千年の歴史を刻む要塞

ロンドン塔(Tower of London)は、ロンドンのテムズ川東岸に位置する中世の要塞で、かつては王宮、牢獄、処刑場、さらには宝物庫など、様々な用途で使われてきた複合施設です。

ウィリアム征服王によって1066年に建設が始まり、約20年後に中心部である「ホワイト・タワー」が完成しました。以来、約1,000年にわたって英国王室の重要拠点として機能し続けています。


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🛡 ロンドン塔の歴史と役割

ロンドン塔は11世紀末から20世紀初頭まで、イングランド王室の中枢施設でした。もともとはノルマン・コンクエスト後に築かれた軍事要塞で、やがて王族の住居、政治犯の牢獄、死刑執行場としての役割も果たすようになります。

特に有名なのは、反逆者や王族が投獄された監獄としての側面で、アン・ブーリン(ヘンリー8世の2番目の妃)やジェーン・グレイ(9日間女王)などがここで処刑されました。

その歴史的重要性から、1988年にはユネスコ世界遺産に登録され、世界中から観光客が訪れるスポットとなりました。



💎 見どころ

  • ホワイト・タワー:ロンドン塔の中心部。武器庫・展示室として利用。
  • 王冠の宝石:イギリス王室の戴冠用宝飾品コレクション。中には世界最大級のダイヤモンド「カリナン」も展示。
  • 衛兵交代式:王室の象徴的な儀式で、写真撮影スポットとしても人気。
  • 城壁と堀:防衛目的で築かれた堀と二重の石壁。

📜 その他の豆知識

  • ロンドンでは「The Tower」といえばこのロンドン塔を指します。
  • 現在も礼拝所や儀礼的な武器の保管庫として使用されています。
  • 王冠の宝石は展示されているものの、王室行事で実際に使用される本物です。
  • カラスが7羽以下になると英国王室は滅びるという伝説があり、現在も塔内には常駐のカラスが飼われています。

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