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【聖マーティン教会】イングランド最古の教会・聖マーティン教会を訪ねて|世界遺産にも登録された歴史の原点

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イングランドのカンタベリーにある「聖マーティン教会(St Martin's Church)」は、現存する最古の教会として知られています。今回はその歴史的な背景や見どころ、世界遺産としての価値についてご紹介します。 🔍 目次(表示・非表示切り替え) ▶️ クリックして目次を表示 教会の基本情報 歴史的背景と宗教的重要性 世界遺産としての価値 文化・音楽の伝統 その他の見どころ ⛪ 教会の基本情報 聖マーティン教会は、カンタベリー大聖堂の東に位置し、6世紀前半に創建されました。イングランド国内で現在も使われている教会としては最古のもので、イングランド国教会に属しています。 元々はローマ時代の建物を改修して使われたことから、建物の中にはローマ建築の名残が感じられます。 📖 歴史的背景と宗教的重要性 この教会は、イングランドにおけるキリスト教布教の重要な拠点でした。ケント王エゼルベルトの妃・ベルタ王妃がキリスト教徒であったため、この教会で礼拝を行っていたとされています。 ローマ教皇から派遣された聖アウグスティヌスがイングランドに到着した際、この聖マーティン教会を拠点に布教活動を始めました。そのため「イングランドのキリスト教の始まりの地」とも呼ばれています。 🌍 世界遺産としての価値 1988年、聖マーティン教会はカンタベリー大聖堂、聖オーガスティン修道院とともに「カンタベリーの大聖堂、聖オーガスティン修道院、聖マーティン教会」としてユネスコ世界遺産に登録されました(文化遺産)。 現在も保存状態がよく、敷地内の建築物や墓地は歴史的・考古学的な価値を有しています。 🎶 文化・音楽の伝統 教会には、聖オーガスティン修道院の修道士たちによって伝えられた音楽の伝統が今も残っており、毎月最初の日曜日にはルネサンス様式のミサ曲がカルテットによって披露されます。 静かな時間の流れる教会の中で、古の音楽を聴く体験は、宗教や歴史に詳しくなくても心に響くものがあります。 🪦 その他の見どころ 聖マーティン教会の敷地には、いくつかの著名人の墓があります。たとえば王立芸術院に所属した画家トーマス・シドニー・クーパーや、イギリスの人気キャラクター「ルパート・ベア」を生み出したメアリー・タート...