ウェストミンスター寺院|戴冠式・王室の歴史が息づくゴシック建築


⛪ロンドン・ウェストミンスターにあるウェストミンスター寺院は、イギリス王室と深く関わる歴史的建造物です。ゴシック建築の傑作であり、戴冠式や葬儀、著名人の埋葬など、様々な意味を持つ特別な場所。この記事では、宗教的意義や建築の特徴、内部の見どころまで詳しく紹介します。


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👑 宗教的・歴史的な意義

ウェストミンスター寺院は、イギリス王室の戴冠式、結婚式、葬儀が行われる神聖な場所。1066年にウィリアム1世がここで戴冠して以来、エドワード5世とエドワード8世を除くすべてのイギリス国王が、ここで戴冠式を行ってきました。

その中心となるのが「エドワード懺悔王の礼拝室」。ここにはかつて、スコットランド王権の象徴「スクーンの石」を嵌め込んだ玉座がありました(1996年に石は返還)。


🏛️ ゴシック建築としての特徴

現在の建物は13世紀以降に再建されたもので、イギリス・ゴシック建築の代表例とされています。尖塔やリブ・ヴォールト、ステンドグラスが美しく、外観だけでなく内部空間も荘厳です。

1987年には、ウェストミンスター宮殿・聖マーガレット教会とともにユネスコの世界遺産に登録されました。

ステンドグラス

⚰️ 埋葬された著名人たち

寺院内部には王族や歴代君主に加え、ニュートン、ダーウィン、チャールズ・ディケンズなど、多数の著名人が埋葬されています。現在では埋葬スペースがほぼ満杯のため、基本的に新たな埋葬は行われていません。

床にも壁にも墓碑があるため、観光中に足元を見ているだけでもその歴史を感じることができます。



ℹ️ 基本情報と補足

  • 場所:ロンドン中心部(ウェストミンスター宮殿の隣)
  • 建築様式:ゴシック建築
  • 建立:11世紀にエドワード懺悔王によって創建
  • 世界遺産登録:1987年
  • 現在の用途:イングランド国教会の教会、観光名所

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